寺内所長と阿部研究部長は、IAEAとFAOが支援するワークショップの講師として招聘され、ブルガリアを訪問しました。2026年1月19日から23日までの5日間、ブルガリア第2の都市プロヴディフにあるマリッツァ野菜作物研究所(Maritsa Vegetable Crops Research Institute)において、遺伝学およびゲノム解析手法に関する講義と、バイオインフォマティクス実習を実施しました。同研究所では、育種への応用を目的として、トマトやインゲンマメなどの作物に対し、放射線や重イオンビームを用いた突然変異系統の作出が進められており、それらの原因遺伝子の同定にも取り組まれています。本ワークショップで共有した知識や技術が、ブルガリアにおける研究のさらなる発展に貢献できれば幸いです。
今回、2024年に生物工学研究所に滞在されたSibelさん、Stefanさんと再会することができました。
マリッツァ野菜作物研究所の前にて
受講生の皆さんと
最後に受講証書が授与されました
プロヴディフの街に残るローマ時代の遺構
首都ソフィアの市場ジェンスキ・パザール(Zhenski Pazar)にて
ジェンスキ・パザールに並ぶ多様な豆類や雑穀
Adam Bogdanove 博士(コーネル大学 教授)は、TALエフェクターという植物病原細菌が感染時に植物細胞内に注入するタンパク質の機能解明で世界をリードする研究をなされてきました。TALエフェクターは宿主のDNAに結合しますが、どのように標的配列を認識するかというメカニズムの解明、TALエフェクターが宿主の遺伝子発現を操作することによって感染しやすくしているという画期的な発見をされました。さらに、TALエフェクターのDNA認識原理が明らかになったことで、人工的に配列を設計すれば任意のDNA配列を狙えることが実証され、この知見を応用して、TALENsという人工ヌクレアーゼが開発され、CRISPRに先駆けてゲノム編集技術開発とその応用への道を開かれました。
今回、日米教育委員会フルブライトジャパンの日米教育交流事業で来日し、来年7月までの10ヶ月間、ゲノム育種研究部での研究活動や大学での教育活動に従事されます。
イネの収穫作業をお手伝いいただきました。Adam先生、ありがとうございます!
岩手県農業研究センター県北農業研究所(軽米町)の圃場で雑穀の移植を行いました。共同研究している雑穀(アワ、ソルガム、キビなど)の遺伝資源や交雑後代などを移植しました。
センターの桜が満開になり、桜を眺めながら昼食会を開催しました。Shuanさん(京大D3)が作ってくれた中国料理、Myint研究員が作ってくれたミャンマー料理が並ぶ多国籍な昼食でした。